署名ご協力のお願い

本請願書は、ミャンマー連邦共和国の仏教的権威機関であるサンガ・マハ・ナヤカ委員会に民族浄化の思想に根差す暴力に対抗し、仏教の教義に立脚した毅然とした態度を示されることを求め提出されるものであります。また、ミャンマー政府に対し、宗教的少数派や少数民族ら社会的弱者の保護を求めるとともに、ロヒンギャ難民の安全の確保に向け、国際連合に対し嘆願をするものであります。本声明文は、アメリカ社会の代表的な仏教指導者を始めとする多くの仏教者の署名を頂きましたが、より多くの方々のご理解とご支援を賜りたく、この度、広く一般にご署名のお願いをさせて頂くこととなりました。ロヒンギャ難民の危機的な現状について、こちらのリンクより、少しでも多くの方々にご理解を頂けますと幸いです。

  


ミャンマー連邦共和国 ヤンゴン市
ティリ・ミナガラール・カバール・アイェ・ヒル
サンガ・マハ・ナヤカ委員会
仏教指導者ならびに関係者各位殿--

私たちは、仏教的精神に則り、諸派仏教の僧侶・檀信徒としてこの度本請願書を送付することとなりました。ミャンマー連邦共和国のラカイン州における数十万人ものムスリム教徒が組織的暴力や襲撃を受けている状況に胸を痛めております。主たる人権擁護団体によれば、実に60万人ものロヒンギャ難民が国境を越えてバングラディッシュやインドなどの周辺諸国に逃れている状況が報告されています。各種情報機関によれば、ラカイン州では、多く住民の町や村が焼かれ、殺害、暴行、レイプといった被害を受けた住民が、故郷を焼失し亡命を強いられた上に今も病気や飢えに苦しんでいるといわれています。過去にも、ロヒンギャの民は様々な迫害を受けてきましたが、今回の迫害は、その組織的な攻撃の全容が全世界に流され、ミャンマー政府と軍部、さらにはその仏教機構に対して責任が問われています。

同じ仏教徒として、こうした、釈迦牟尼仏のみ教えが冒涜され踏みにじられる迫害行動に深く心を痛めております。仏法の名の下での憎悪と暴力の正当化は、あるまじきことです。人種と宗教を守るブッダ・ダルマ・パラヒタ基金を前身とするミャンマー愛国協会の僧侶による悪意ある暴言や挑発的言動は、僧侶の戒律はおろか普遍的な道徳精神と平和、寛容を伝える釈迦牟尼仏のみ教えを著しく損なうものであります。国家僧伽マハ・ナヤカ委員会が、ミャンマー愛国協会による民族浄化思想や暴力に対抗する毅然とした態度を示されることを強く求めます。

また、アウンサンスーチー国家顧問をも含め、ミャンマー政府並びに軍部が、その力を駆使し社会的に弱い立場にある宗教および民族を保護し平和を樹立されることを心からお願い申し上げます。さらには、国際連合が、ロヒンギャ難民の安全を保障し、あらゆる平和的な手段を用いて市民権の取得に必要な手続きを進めるために可能な範囲で尽力され、ミャンマー国内における民族間の緊張関係を平和的に解決されることを求めます。

ブディスト・ヒューマニタリアン・プロジェクト(仏教徒人道支援活動)実行委員長
アラン・法山・スナキー
数百に及ぶ署名者の方々を含む、世界中の仏教徒団体を代表して。

Cc:
Thura U Aung Ko
Ministry for Religious Affairs and Culture,
Building no.10,

Naypyidaw, Republic of the Union of Myanmar

State Counselor Daw Aung San Suu Kyi
Ministry of Foreign Affairs, Building 9,
Naypyitaw, Republic of the Union of Myanmar

President U Win Myint
Presidential Palace, Yaza Htarni Road
Zeyatheiddhi Ward, Zabuthiri,
Naypyitaw, Republic of the Union of Myanmar

Commander in Chief Min Aung Hlaing
Ministry of Defense 
Building 24,
Naypyitaw, Republic of the Union of Myanmar


Fillippo Grandi, United Nations High Commissioner for Refugees

Case Postale 2500, CH-1211 Genève 2 Dépôt, Suisse
+41-22- 739-8111

Kofi Annan, Chair of the Advisory Commission on Rakhine State
Kofi Annan Foundation
P.O.B. 157 | 1211 Geneva 20, Switzerland
+41 22 919 7520
Att: Bijan Farnoudi <farnoudi@kofiannanfoundation.org>

 


ブディスト·ヒューマニタリアン·プロジェクト(仏教徒人道支援事業 / Buddhist Humanitarian Project)は、アメリカのカリフォルニア州バークレーに拠点を置く501(c)(3)団体によるクリア・ビュー・プロジェクト(Clear View Project)の一環として行われております。ロヒンギャ危機と仏教徒人道支援事業に関する詳細情報については こちらをご参照いただくか、 連絡先 ページよりご連絡ください。我々の個人情報保護方針につきましては こちらをご覧ください。